コラム 

元企画(GEN Planning)代表 橋元 良一氏 に お会いして。 

間どり
なんと美しい間取り図。一体、どんな方が書かれたのでしょう。

ベンチ
それは、プランニング会社「元企画」の代表、建築士、橋元良一さんの作品でした。
「橋元さんは、どんな家が好きなんですか?」と藤原氏。
それもそのはず。見せて頂いた数々の図面は、ドールハウスのように可愛いもの、城下町を思わせるしっとり和風の家、はたまた南国リゾートセカンドハウス風と全く違うイメージなんですから。
「んー、特にないんですよ。その家ごとに、施主さんになりきって考えるからですね。」
はは〜ん。そういう風に作っているのですね。ある時は、白いレースのエプロンを着た巻髪の奥様、ある時は、背筋がしゃんと伸びた大島紬のご婦人。そしてある時は、南国のセカンドハウスで研究を続ける大学教授となって・・・。
今まで千件以上も演じ分けてきたとは、まるで、一流の役者さんのようですね。
「敷地の条件や、環境を最大限に活かしつつ、心地良い住まいをつくる」をモットー
にされているという事です。とはいえ、どんな難題であっても、お客様のご要望に沿う
よう妥協をせずに、何度も何度も何度も打ち合わせをして作り変えていく作業は、パ
ワーのいる事でしょう。
「作家や漫画家みたいに、締め切りと作品の間で、もがき苦しむ事もあるんですよ・・・」とちょっと笑いながら、話してくださいました。
「プランを見せた時に、お客さんを驚かせたい。」そのためには、完成した間取り図や
外観図1枚でも書き直されるそうです。それで橋元さんの間取り図は、一枚の絵のように美しいのですね。独立した作品のようですもの。
お客様の願ったとおりで、しかも思いがけない素敵なプラン。
お客さんはきっと目を輝かせて、橋元さんの思いを聞く事でしょう。


スケッチ
プランをたてる上でこだわっている事に、南側に寝室をおく事があるそうです。「皆さん南側にはリビング、と考えているけど、例えば寝込んでしまった時、気分が全く違うし、日があたる事によって、空気の浄化や除湿などの健康面でも違うでしょ。」一枚の紙の上には、たくさんの思いが込められています。
「お客さんに、自分のファンになってもらいたいんです。」とおっしゃっていました。もちろん、私もすっかりファンになりました。
造る人にも「この家造っちゃろう、この家造りたい。」と思わせたい、と拳をぐっと握っておっしゃる橋元さんには、図面のやさしいタッチとはうらはらに、骨太の強い意志を感じました。
だけど・・・
「自分の家建てるなら?プランはもう決めてるんですよ。ちょっと離れた部屋に囲炉裏をこうきって、天井は低くして、上に人が雑魚寝できるスペースをとって・・・」
それって、宴会用の?
ご自身の秘密基地のプランをいたずらっぽく話している時は、少年のような顔をされていたんですよ。ファンが多いはずです。