コラム 

ユンボの腕は、自由自在に動く。 

解体
昔夢中になった合体ロボットのようだ。パンチ2発で塀は崩れた。

先日まで生活していた家が、解体が始まればアッという間に、まるで舞台セットの裏側のようになる。

ユンボ2
細かく分別が義務付けられている現在は、解体も当然、時間もお金もかかるようになった。ブロックは細かく切り分けて運ぶ。木材は、トラックいっぱいにきれいに並べて運ぶ。流し台が部屋の中に寝かされていた。ステンレスは、再び精製され、新しく蘇る大事な資源だ。
ユンボは、分けたり、寄せたり、掴んだりとまるでわが手のように動く。分別もお手の物だ。いつまで見ていても飽きない。 これがビルの解体だったらどんなに大変だろう。
木の家は解体の時まで、地球に優しいと実感する。
無情に我が家が崩されていく様は、ちょっとさびしいのではないかと思う。がしかし、新しい家が建った時、心は未来への夢でいっぱいになるはずだ。
ユンボ
長い人生の中では、たまには前向きな崩壊は必要だと思う。肩の荷を全て降ろして、大切なものは何か考えてみる。本当に担がないといけないものは、意外と少なかったりするものだ。この家は、使い勝手の良い平屋に・・・。
ユンボの腕の向こうには、カラカラと回る鯉のぼりの飾りが見えた。
よい季節が来る。