耳より話
技術の伝承は、人に恵まれてこそ。
建物板金の技を受け継ぐ若き後継者、古森英毅さん 28才。

板金とは、金属の板を加工する技術です。
基本的には、曲げる・切る・凸凹をつける・延ばすなどがあります。日本における板金技術は、神社仏閣の屋根や吊灯篭の加工から始まったとされます。
古森板金さんは、宗像大社・鎮国寺・摩利支神社・織幡神社などの屋根を施工されています。さっそく宗像大社を訪ねてみました。伸展性、加工性に優れた銅を使い、様々な曲線や造型で、緑青のなんと美しい屋根でしょうか。改めて、その仕事のすばらしさに感動しました。勘や経験、それから、繊細な感性が要求されるのではないでしょうか。 Y邸の屋根の上で、もくもくと仕事をされている古森さんに、お話を伺いました。この屋根の素材は、ガルバリュウム鋼板です。鉄板にメッキをほどこしたもので、メッキの素材が亜鉛+アルミとなっていて今までの亜鉛メッキにくらべて格段の耐候性・耐久性を得る事が出来たのだそうです。加工する金属も技術も、時代と共に変化しています。しかし、金属の性質を知り抜いて、それぞれの現場にあわせ施工するのは、同じ事。受け継いだ技術が生かされます。一生懸命で、誠実な方でした。
「
とても原始的な作業なんですよ。」そうおっしゃる小森さんの道具を見せていただきました。こんなにシンプルな道具で金属の板を自在に操れるとは、ご自身がもっとも精密で高度な道具と言う事でしょうか。澄んだ目をした古森さん、宗像の屋根は、お任せしましたよ!






